暗号通貨/仮想通貨に多額投資する際の4つのリスク
爆発的に市場が成長している暗号通貨/仮想通貨
暗号通貨/仮想通貨市場が投資先として注目を集めています!
イーサリアム(Etherium/ETH)、
リップル(Ripple/XRP)、
ネム(NEM/XEM)、
ゲームクレジット(Game Credit/GAME)など、
1年で10倍以上になっているコインもたくさん登場しています。
億単位、数千万単位で稼いでいる、という方も多くいらっしゃいます。
まさに、投資家にとっては絶好の成長市場です。
これからも株やFXから参戦される方が増えると思います(私もそうです)。
しかし、暗号通貨投資には、株、FXとは異なる大きなリスクがあります。
下記の4つのリスクを十分理解せずに多額の投資をするとほんと取り返しのつかないことが起こるかもしれないので、その参考になればと思います。
1.取引所リスク
2.インサイダーリスク
3.詐欺コインリスク
4.流動性リスク
順番に見ていきましょ~
1.取引所リスク
「取引所がGOXする」——。
よくこの界隈の人たちが口癖のように使う言葉です。
この「GOX」というのが、2011年に破たんした「マウントゴックス」という日本にあった取引所の名前をもじって、取引所の破たんやお金が引き出せないような状況を指します。
暗号通貨投資の最大のリスクと私が思っているのが、この「GOX」が当たり前のように起きてしまうことです。
株式、FXの取引は金融法で認可の降りている証券会社しか取扱いできません。そのため、かなり法律で規制されていて、利用者もある程度守られています。
一方、暗号通貨の取引所は、やっと法整備が始まったところです。
マウントゴックスだけでなく、去年には、Bitfinexというアメリカにある大手取引所がハッキングにあい、60億円分失いました。
その失った分は利用者が一時的に30%近く負担する、というふつうの証券会社ではありえない措置がとられました(自社が発行したトークンで穴埋め)。
日本にはbitFlyer、CoinCheck、Zaif Exchangeといった取引所がありますが、正直、株やFXの証券会社と比べると、相当質が落ちると思います。まだまだ始まったばかりの業界なので仕方がないと思いますが、トラブルが多発しています。
長期保有目的の人は取引所に置かず、ウォレットに資金を避難できますが、短期勢には厳しいですね。これが最大のリスクだと思っています。
2.インサイダーリスク
こちらも法整備と同じ問題。
規制がないため、株でいうインサイダーがやりたい放題です。
巨大マイナー、開発者グループ、取引所、など一般市民以上の「パワー」を持つ人たちが意図的に情報を流し、相場を簡単に操作できる可能性があります。
市場規模が小さいことも相まって、材料を事前に隠して相場の操作は簡単にできます。
あくまで「ゼロサムゲーム」(ゼロサムじゃないという人もいるかもしれませんが私はゼロサムと思ってます)であることを考えると、インサイダー情報を持っている圧倒的に有利な人たちがいるということは、一般市民は相対的に不利になります。
3.詐欺コインリスク
ふつうの金融商品でも詐欺の情報商材などが横行しているので同じなのですが、あまりにも多いのが詐欺系コインです。
こちらも法規制がまだまだ進んでいないため、微妙に法の穴をくぐってはびこっています。
ちなみに、ねずみ講は違法、マルチ商法は合法です。ねずみ講とマルチ商法の違いは、金銭のみの移動なのか、商品が介在しているのか、の違いです。
詐欺系コインは暗号通貨がまだ通貨として認められていない点をうまく利用して、限りなくねずみ講に近いマルチ商法を展開しています。
HYIP、ポンジスキームとか名前を変えて言う場合もありますが、基本的に大差がないと思います。
エイダー、ノアコイン、c0ban、ビットプロパティ、など挙げるときりがないですが、限りなく実体がなく、「必ずもうかる」みたいなやつはやばいです。
「必ずもうかる」なんてありえないですよね。
4.流動性リスク
暗号通貨と「通貨」を比べると、圧倒的に流動性がないです。
とくに、オルトコインといわれる、ビットコインよりも時価総額の低いコインに関しては、雀の涙くらいしか1日に取引されないコインもあります。
大量に買って、値上がりしたけど、買い手がいなくて売れない、みたいなことがあります。
多額の投資をされる方はどうぞお気を付けください。
株、FXから暗号通貨市場に流れ着いた皆様、ぜひこれらのリスクに注意しつつ、たくさん儲けてください。